エンジニア的なネタを毎週書くブログ

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なんでアジャイルなんだっけ

グループの後輩が二人、James O. Coplien氏の認定スクラムマスター研修を受けてきました。

昨年私が受けた時と同様に、たくさんの刺激を受けて、いろんなことを考え、やりたいこと、悶々としていることがたくさん湧き出ている状態のようです。

当然のことながら(?)、じゃあAgileしたいんだっけ? Scrumしたいんだっけ? やりたいことはそれなんだっけ?
というところに一度彼は行き着きました。
その様子を見ていて、「自分はどうだったんだっけ?」と、少し振り返ってみたので、書き記してみたいと思います。
 
自分が最初にScrumに興味をもったのは、タスクボードで皆のタスクを見える化できる点でした。
Scrumとの出会いはほんとうに偶然で、「特にAgileには興味がなく、海外もそこまで興味がなかったんだけど、とにかくプチ移動して他の環境で自分の実力を試してみたかった」という理由で申し込んだ、短期海外異動Agile研修で、Scrumらしきものと出会いました。
そこで、チーム内のタスクを自分だけが把握していることに抱いていた違和感への回答を見つけたのです。
このへんのくだりは昨年、社外で発表させていただく機会を頂きました。

 
さて、上記資料を作ったのは、今から一年ちょっと前です。
この時から、「アサインするのって違うと思うんだけどな-」と悶々としていたのですが、この後、認定スクラムマスター研修をうけて、
「群がる」スクラムのイメージがようやくハラオチします。


私、スクラムを分かってませんでした 〜Jim Coplien氏のScrum Master 研修を受けて 1〜 - エンジニア的なネタを毎週書くブログ

これがちょうど今から一年前です。
 
そしてここから一年間、「群がる」スクラムを試していたのですが、
これはこれで若干の違和感を感じ始め、今年の夏ころからもう一度「個人」にフォーカスした仕事の進め方の検討を始めてきました。

XP祭りでこのLTをした9月の段階では、一人一タスクアサインってサイロを作りがちだしやっぱり微妙かなぁ… という思いが強かったんですが、
この後きっかけがあり、現在は、さらに各チームメンバーが「自分のタスク」に責任を持ってフォーカスをしてもらう形をとっています。
 
一見すると元に戻ってしまったようにも見えるのですが、自分なりに模索しながら進み続けてきた結果、たまたま一年ちょっと前と似たようなところに立っているのであって、
決して戻ったわけではないと思っています。
今の取組みについては、年末くらいに改めて振り返りたいと思っています。