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『未来を創るプレゼン術』:澤円さん 仙台IT文化祭レポート1 #sendaiitfes

今年発足した、仙台IT文化祭というイベントに参加してきました。
この記事は澤円さんの『未来を創るプレゼン術』という発表のレポートです。

プレゼンは相手に行動させるためにするべし

私にはこの言葉が最も響きました。
これまで、いろんな場でLTや発表をさせてもらってきましたが、この大切な点が分かっているようで分かっていなかったのです。

私は、IT系のカンファレンスや勉強会で話される、「すごい人の話」が好きです。
大変な環境や困難な状況を、ご本人の努力で切り抜けられた
という類の発表を聞いて、刺激を受け、真似られるところは真似しようとしてきました。

そして、自分も発表する際は、そんな発表がしたいと思い、
自分のストーリーを中心にして、聞き手の人に元気を与えられるような発表をしてきたつもりでいました。

しかし。
今日のプレゼンを聞いて、相手の立場にたったストーリー作りができてないことに気付かさせられました。

スライドの主語は?

今日のプレゼン内で
全てのスライドの主語を「みなさん」に置き換えて話せるか?
という確認方法を紹介していただきました。

聞き手にとって利益のある話なら、主語を「みなさん」に置き換えられるはず。置き換えられないのであれば、オーディエンスに何の利益もないか、話し手が内容の価値を理解できていない。

なるほど、と思い、試しに昨日したばかりのLTのスライドを一枚ずつ見直してみました。

だいたいの私の発表の構成はこうです。

  • こんなに大変な状況だったけど
  • こんなふうに切り抜けて頑張ってきた
  • パッションは熱いです!
  • (さあ君もなんか持ち帰って真似してみて!)

改めて見てみると、自分の話しかしていませんでした。

「こんなに大変な状況だったけど」
 → 聞き手は、似たような問題を抱えているのか?という観点の考察が足りていない。

「こんなふうに切り抜けて頑張ってきた」
 → 聞き手の方に、どの部分を持って帰ってもらうのか。願わくば実践してもらうのかという観点が欠けている。


逆に言えば、上記の観点をプレゼン作成時によく考えてみることで、
「聞き手の方に共感してもらい、あわよくば私の事例から何かを感じ取って実践してもらう」
そんなプレゼンにできそうです。


以下、印象的だったトピックのメモです。

「プレゼンは相手に行動させるためにするべし」につながる話

素晴らしいプレゼンは「何かをしたくなるプレゼン」

世の中には2つのプレゼンしか無い

  • 素晴らしいプレゼン
  • 残念すぎるプレゼン

では、素晴らしいプレゼンとは

  • 何かを始めたくなる
  • 何かをやめたくなる

のように、何かをしたくなるプレゼンである。
(つまり、何かをしたくならないプレゼンは、残念過ぎるプレゼン)

プレゼンを構成する上で一番最初に考えることは 「参加者は誰か」

何を伝えたいかではない!!

残念過ぎるプレゼンをしている人は、だいたい「参加者は誰か」が抜け落ちている。
セッションの参加者が誰か、言語化する。出来る限り具体的にイメージしてみる。

事前に分かっている情報(どういう参加者層か) という情報に加え、
当日、アイスブレイクも兼ねて質問から始める。
・普段、プレゼンしてますか?
・残念なプレゼンを聞いたことはありますか?
付随効果として、参加者は「話しかけられている」と感じることができる。

その他テクニック的なこと等

思いついたキーワードで画像検索してみる

・プレゼン資料用の写真を探すわけじゃなくて、プレゼンを広げるために探す。
例)セキュリティの話をしよう → 検索 → ガードマンの絵が見つかる
  → 「ガードマンを中心に話が組み立てられるかも!」
  
  ※なるべく英語で検索すること。15万倍の情報量。

プレゼン用の写真を見つけられる、おすすめサイト

Photo AC (無料)
Adove Stock(有料)

オーディエンスは味方です

みんな、どんなおもしろい話が聞けるんだろうってワクワクしてきている。誰も発表者を貶めようと思っていない。

最後に。このブログを書く時に意識したこと

このブログは、
・私が感じた自分のこれまでのプレゼンに対するショックを伝える。
 → 同じように澤さんの発表内容を聞いたら愕然とされる方がいるのでは?
・「主語を変えてみる」というTryと結果を共有。
 → 良いと思って試してくれる人が一人でもいたら嬉しい
ということを考えて書きました。

表現されている内容は結局いつもとあまり変わらない感じ… ということはまだまだ不足していることがあるのかもしれません。

が、今後プレゼンをする際は今日の話を思い出しながら、相手に行動してもらえるような発表を作り、喋りたいと思います。