XP祭り2014に参加してきました! -Agileってなんなんだろう が少しわかったお話- #xpjug
Agile という ものにたいしてここ最近モヤモヤしていたものが、
もやもやの輪郭が少し見えてきた という話をまとめます。
アジャイルを手放して得られたこと から
の続きから。
前の記事で書いたように、アーキテクチャとプロジェクトマネジメントはとても大事で、案件中にホイホイ変えるようなものではない。
とはいえ、考えすぎてもわからないことはある。
で、どーするよ ってところから生まれたのがAgileだというお話。
だからとても画期的だった。
けれど課題があって、
一つが全体整合性の軽視。特にアーキテクチャ。
…うわ、これすげーわかる。
いくらテスト自動化とかしてたって、全体のアーキテクチャを根底から作り直すのはとても時間&リスクがかかることなので、避けられるものなら避けるべき。
実際Scrumだって、Sprint 0で計画するんですよね。
アーキテクチャにかぎらず計画などもそうですが、
「不確実だから途中途中で見なおす機会を作る」のがAgileなんであって、「最初から全部なんてわかりっこないから、ちょっとずつ決めてきゃいいんです」ではない。
…ではないのだけれど、このへんわかってない人間が、
これAgileなんでっ って、Agileという言葉を言い訳に使った状態
これをAgileのダークサイドと鈴木さんはおっしゃっていました。
痛い。
痛い痛い痛い。
なんか思う所ある。心がまじいてぇww
おっさん、心臓ザクザク刺された気がしてマジ辛くなったっすよこの瞬間。
じゃあどうするかって言ったら、
大事なのは「良い物を作りたい」という覚悟!
絶対にやってはいけないのは言い訳。
不確実性と、仲間と、プロダクトと、そういったものと向き合う覚悟が大切なのだとおっしゃってました。
それは…多分大丈夫。
基調講演から
順番前後しますが、関将俊さんによる基調講演についてのレポートです。
関さんのお話は初めてお伺いしたのですが、これまで数年間、
XPをカスタマイズして、自分たちにフィットする「昔XPだったやりかた」をやっていたと思っていたけれど、
XPエクストリーム・プログラミング入門
というXPの教科書を読み直したら、実はXPの枠からは出ていなくて、 守破離のまだ守でした というお話。
これを聞いて、あ、今の俺そういう状況なのかもと。
守破離の「離」です!とか偉そうなことを思ってるつもりはないのだけれど、一方で、
スクラムとか、プラクティス多すぎてこれに全部そうとか無理ですわ 勝手にいいとこだけ頂きますわ
みたいのはずっと思ってたり。
もやもやがほんの少し明確になった経験1。
更に関さんのお話で刺さったのが、
「本当の反復は上から下までやること」というお話。
CIで毎日ビルドしてますとか、ちょっとずつ作っていますとか
と言うのは本当の反復ではなくて、ビジネスサイドも巻き込んで、ソフトウェア開発に必要なすべてのプロセスを「反復」して初めて反復であると。
関さんの現場では現在は、時間の単位として「イテレーション」という概念は残っているものの、あまりタイムボックスにこだわらずに、ストーリーの完了までを実施しているそうです。
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