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東京でWebサービスの開発をしています 【英語版やってみました】http://taichiw-e.hatenablog.com/

【昔話】無力さを感じた九州旅行

今の会社に新卒で入社したのが2008年。
その後、新人研修などを終えて、縁あって、オンライン旅行サービスの開発をする部署に配属されたのが、今日からちょうど11年前の2008年8月1日でした。

当時の自分の感覚では、
・インターネットで、宿や交通手段の予約をすることは市民権を得てきている
ことに加え、
・自分のように、「居酒屋の予約すら電話でするのが嫌な人間」にとってはネットで宿が取れるなんて最高!
 →このサービスは確実に旅行者を増やしている
 →人が動く!地方に金が落ちる! すごい、これこそまさに「日本を元気に、地方を元気に」だ! 俺の会社はすごいことをやってるぞ!

…と感じていました。

そんな中、翌年の2009年、日本に「シルバーウィーク」という連休が爆誕しました。
このシルバーウィークを使って、当時の私は、「九州全県を7泊8日で周る弾丸ツアー」を敢行しました。
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この旅行中も、携帯電話から適宜よろしいタイミングで宿を予約したり、あるいは観光地情報を調べたりして、「あー 便利な世の中だなー 俺もその便利さの一端を担ってるんだなー」なんて思ってたんです。

そんな中、最終日に訪れた指宿市で、私は衝撃を受けました。

指宿… といえば、日本の中でもなかなか有名な温泉地。
そして、「指宿駅」はその市の中心地! …と思って電車を降りてみたら…

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ザ・シャッター街
この当時25歳だったのですが、恥ずかしながら、このとき自分の人生の中で初めて「シャッター街」を見たのです。*1

このときの自分に訪れたショックは結構凄まじく、
「何が地方を元気にだ。これが地方の現実だ。自分は何もできていない。じゃあ、一体何ができるんだろう…」
と感じたことを今でも思っています。


あれから10年近くが経ちました。
上の体験をや思いを、日々意識しながら仕事している… と言ったら大嘘になります。

ですが、ふとしたきっかけで思い出し、自身が仕事を通じてやりたいことの一つとして、思い返すことがあります。

今日はそんな日でした。

*1:厳密にはそれ以前にもどこかで見ていたのかもしれないけど、認識していなかった